2023.02.22

3年ぶりの香港

2023年2月、実にコロナが始まって以来、3年ぶりの香港出張。

香港駐在時の2019年は、学生主導の民主化デモの真っ只中。同年12月、催涙弾が飛び交う1年がいよいよ終息を迎えつつある香港で、とある噂が出始めた。

「中国・武漢で原因不明の肺炎が流行っている・・・」

翌2020年1月末、日本政府が中国・武漢へ在住邦人帰国の為のチャーター便を用意。そのタイミングで香港を離れ、実に3年ぶりの懐かしい香港の街を歩いてみた。

2019年のデモ、そして2020年からのコロナ禍で数多のお店がシャッターを下ろしていった。中には有名な老舗レストランもいくつか閉店に追い込まれた中、未だシャッターを開けていないお店も見受けられた。

香港では未だにマスク着用の義務があり、街中では、地元住民は勿論、外国人観光客も含め皆マスクを着用。駅前を歩いている時、喫煙のためにマスクを外している人に対し、警察官が注意をする姿を見かけたりもした。

コロナの感染者数が減ってきているとはいえ、街中はまだ少しピリついている印象だ。

その中で、2023年2月6日より規制が少し緩和し、レストランなどではパーテーションが取り外され、人数制限も無くなった。たまたま入ったレストランでは老人会の会合が行われており、40名くらいの団体客が飲茶を楽しみカラオケを声高らかに歌っていた。

香港でも少しずつではあるが、平和な日常を取り戻しつつあるようだ。

現在、香港政府が香港市民に対して、抽選で国際線航空券のプレゼントを計画中で、その第一弾が既に開始しているという。街中ですれ違う観光客の数はまだまだ少ない印象だが、香港発着のフライトの便数も少しずつ増え、航空券の運賃も少しずつ下がってきているので、観光客の往来がいよいよ今年から戻り、昔の活気ある日常が戻ってくる事を期待している。

「今年こそ海外旅行!」と考えている皆様、海外渡航に対する規制も緩和されてきている中、コロナを乗り切った後の香港に是非足を運んでみては如何でしょうか? (記者 M.A)