海上コンテナ輸送では
海上コンテナ輸送では、コンテナによる一貫輸送システムを円滑に運営するために国際的に規格化されたコンテナが必要とされ、そのために国際標準化機構 ( International Standardization Organization ) – ISOにより寸法、強度、外形などが規格化されています。
コンテナ一覧表
ドライコンテナ
Dry Container
一般的にコンテナと言えば、このドライコンテナを指すくらい、最も普及しているコンテナです。家具や衣類、雑貨、電化製品、ドラムに入れられた液体品など、実にさまざまな貨物の輸送に使われています。逆に言えば、このコンテナでは輸送しづらい貨物が、以下のコンテナを使用します。
リーファコンテナ / 冷凍コンテナ
Refrigerated Container ( Reefer Container )
壁面に断熱材などを用いた保温コンテナで、冷凍貨物、冷蔵貨物を運ぶのに適したタイプです。冷凍コンテナの種類にもよりますが、一般的に−30℃から+20℃までの温度管理ができます。冷蔵が必要な生鮮食料品、ワイン、フィルム、医薬品などを輸送するのに利用されています。
オープン・トップ・コンテナ
Open Top Container
コンテナの屋根の部分を開くことができる(または取り払われた)構造になっているコンテナです。コンテナサイズを超える大型機械などの背高の貨物や、コンテナのドアからでは出し入れしにくい鉄のコイルなどの重量物を、クレーンで積み込んで使用しています。
フラット・ラック・コンテナ
Flat Rack Container
オープン・トップ・コンテナから、さらに側面の壁を開くことのできる(または取り除かれた)構造のコンテナです。コンテナサイズの高さ、幅を超えた建設機器やクルーザー、木材、鋼材などを輸送するときに利用されます。
タンク・コンテナ
Tank Container
ジュースやワイン、化学品、食用油など、液体貨物を輸送するための専用タンクを備えたコンテナです。
バルク・コンテナ
Bulk Container
飼料や魚粉、モルト、レジンなど粉末や粒状の貨物を輸送するのに適したコンテナです。一般的には、コンテナの天井から貨物を流し込めるようになっており、ドアの下部に取り出し用のハッチが装備されています。